車両保険を使うと等級はどうなる?3等級・1等級・下がらないケースの違い

「車両保険を使うと、何等級下がる?」
「元の等級に戻るまで、何年かかる?」
保険を使ったあとは、次の等級と、保険料の割引を確認します。[6]
まず、事故の内容から3等級ダウン・1等級ダウン・ノーカウントのどれに当たるかを確認しましょう。事故別の下がり方を見る →
車両保険を使ったときの基本
衝突など → 3等級ダウン。飛び石・盗難など → 1等級ダウン。
次の等級と、割引が小さくなる期間を一緒に確認する。
※特約などの条件を満たすと、無事故と同じ扱いになる場合もあります。[2]
※この記事は、1年ごとに契約を更新する場合の基本を説明します。年数や条件が違う契約は、保険会社に確認してください。[6]
「事故有係数」とは?同じ等級でも、割引が小さくなる
事故有係数(じこありけいすう)は、等級が下がる事故で保険を使ったあと、保険料を計算するときに使う数字です。[10]
ここでいう「等級」は、保険料の割引などを決める1〜20の区分です。[1]・[8]
大切なのは、同じ等級でも「無事故」より割引が小さくなること。
ほかの条件が同じなら、その分、保険料は高くなります。[10]
同じ17等級で比べると
比べる条件:同じ17等級・ほかの契約条件は同じ。

無事故の割引率で計算する。
割引が大きい同じ17等級の「事故有」と比較
事故有の割引率で計算する。
割引が小さい同じ17等級の「無事故」と比較同じ条件なら、事故有の方が保険料は高くなります。実際の金額は見積もりで確認します。
「無事故」と「事故有」で割引率が分かれるのは、7〜20等級です。継続契約の1〜6等級は、共通の割増引率を使います。[1]
「事故有係数適用期間」は、あと何年続くか
事故有係数適用期間は、「事故有」の計算が続く残りの年数です。[5]
長い名前なので、ここからは保険証券などでも使われる「事故有期間」と呼びます。[6]
事故有係数 → 保険料の計算に使う数字
事故有期間 → その計算が続く残り年数
たとえば事故有期間が3年なら、あと3年です。
その後は無事故で1年ごとに更新する例では、次のように減ります。[5]
0年になると、無事故の計算に戻る。
※その後は無事故で、1年ごとに更新する例。
証券で見るのは、「何等級か」と「事故有期間は何年か」の2つです。
何等級下がる?事故の内容で3つに分かれる
保険を使ったあとの等級は、事故の内容・使う補償・特約で変わります。[2]
特約は、契約に付ける追加の決まりです。
ここでは、15等級の人を例に見ていきます。
衝突などで使うと、基本は3等級ダウン
車同士の衝突や、電柱にぶつけた事故で車両保険を使う場合などです。[7]
3等級ダウン事故
車同士の衝突、電柱にぶつけた事故など。
次の事故有期間は3年。
※1年契約・現在の事故有期間0年・今回の事故1件だけの例。特約による例外は保険会社へ確認。
飛び石や盗難などで使うと、基本は1等級ダウン
飛び石によるガラスの破損や、盗難、台風による損害などが当てはまります。[2]
1等級ダウン事故
飛び石、盗難、台風による損害など。
次の事故有期間は1年。
※1年契約・現在の事故有期間0年・今回の事故1件だけの例。契約で補償される損害が対象。
3等級ダウン事故では1件につき3年、1等級ダウン事故では1件につき1年が、事故有期間に加わります。上のカードは、もともとの期間が0年の場合です。[6]
ノーカウントだけなら、通常どおり1等級上がる
ノーカウントは、等級の計算では「事故がなかった場合」と同じように扱うことです。[2]
たとえば、人身傷害保険だけを使う場合や、弁護士費用の特約だけを使う場合などです。どちらも、自分の車を直す車両保険とは別の補償です。[7]
ノーカウント事故だけの例
事故有期間は0年のまま。
※1年契約・現在の事故有期間0年・ほかに等級が下がる事故がない例。
20等級の人は、上限の20等級を保ちます。
以前の事故有期間が残っている人は、その残り年数も確認してください。[2]・[6]
車両保険でも、ノーカウントになる特約がある
自分に責任のない事故では、特約の条件を満たすとノーカウントになる場合があります。
たとえばソニー損保には、停車中の追突などで車両保険を使っても、ノーカウントとする特約があります。相手の車や運転者・所有者を確認できることなどが条件です。[4]
特約の名前や条件は、保険会社ごとに確認します。
修理費の大小だけで決めず、使う補償と特約も伝える。
下がった等級は、いつ戻る?
20等級から17等級に下がる例では、17等級の契約が始まってから3年間で20等級に戻ります。[5]
20等級から3等級下がる例
例の条件:現在20等級・事故有期間0年。今回は3等級ダウン事故1件で保険を使う。その後は無事故で、1年ごとに契約を更新する。
上:等級の流れ / 下:事故有期間
最後は20等級・事故有期間0年。現在の契約から数えて、4回目の更新です。
※等級の推移を示す図です。線の高さは保険料の金額を表していません。
この例では、等級が下がるのは次の更新です。年数は、17等級になる契約の開始から数えます。[5]・[7]
20等級から1等級下がる例
20等級から19等級に下がる例では、19等級の契約が始まってから1年間で20等級に戻ります。[6]
例の条件:現在20等級・事故有期間0年。今回は1等級ダウン事故1件で保険を使う。その後は無事故で、1年ごとに契約を更新する。
上:等級の流れ / 下:事故有期間
最後は20等級・事故有期間0年。現在の契約から数えて、2回目の更新です。
※等級の推移を示す図です。線の高さは保険料の金額を表していません。
下がる等級と、事故有期間の両方を見れば、戻る流れが分かります。
元の等級に戻っても、使わなかった場合との差が残る
元の等級に戻ったとき、保険を使わなかった場合は、さらに先の等級へ進んでいることがあります。
10等級の人で比べると、この違いが分かります。
10等級から、使う場合・使わない場合を比べる
使わなかった場合は14等級。
現在10等級・事故有期間0年。「今回の3等級ダウン事故で車両保険を使う場合」と「保険を使わない場合」を比べる。この事故で、ほかの補償は使わない。その後はどちらも無事故で、1年ごとに更新する。
使わない
※制度のルールに沿って作った説明用の例です。実際のお客様の事例や保険料の見積もりではありません。[6]
元の等級に戻り、事故有期間が終わっても、使わなかった場合との等級差は残ります。元の等級・事故有期間・使わなかった場合との差を分けて確認しましょう。
なお、保険料は年齢や車種などでも変わります。実際に払う金額は、更新時の見積もりで確認します。[8]
一つの事故で、二つの補償を使ったら?
一つの衝突事故で車両保険と対物賠償保険を使う例では、基本は「3等級ダウン事故1件」と数えます。[7]
対物賠償保険は、相手の車や物を壊して、弁償が必要になったときの補償です。
一つの衝突事故
自分の車を直す → 車両保険
相手の車を弁償する → 対物賠償保険
↓
使う補償は二つ。数える事故は1件。
この例では、3等級ダウン。
※今回の事故が3等級ダウン事故として扱われる場合。
相手への対物賠償で3等級下がるなら、自分の車を自費で直しても、その事故による等級ダウンは残ります。[7]
保険会社には、その事故で使う補償をまとめて伝えましょう。
なお、別々の事故は、それぞれ数えます。さらに等級が下がる事故で保険を使うと、事故有期間にも年数が加わります。事故有期間の上限は6年です。[6]・[7]
まとめ|等級・残り年数・使わない場合を確認する
車両保険を使うときは、次の3つを保険会社に確認してください。

① 今回、保険を使うと何等級になりますか?
② 事故有期間は何年になりますか?
同じ等級でも、割引が小さくなる期間を確認する。
③ 使う場合と使わない場合で、今後の保険料はどれくらい変わりますか?
等級が元に戻る時期だけでなく、使わなかった場合との差まで比べます。保険会社や代理店に、両方の保険料を確認してから選ぶ方法が案内されています。[9]
原稿作成時の公式情報確認:2026年9月21日